半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3981 初任者2年目の道徳授業

初任2年目研修の一環ということで,若手教師が道徳授業を公開しました。使用した教材は次の2つです。
①「悪いことを勇気を出して悪いと言えることの大切さを考えさせる」教科書教材
②「勇気を出せるわたしになろう」のポスター

ねらいは「教材を通して悪いことを悪いということの難しさや大切さにきづかせるとともに,勇気をもって不公正に立ち向かいたいという心情を育てる」でした。

良かった点は,
①教科書教材を何とか使おうという工夫が見られた。
②ねらいの達成のために,教科書教材とポスターを組み合わせて使用したこと。
③生徒の関心を高めるために,教科書の挿画のみを使ったり,ポスターの一部を隠して提示したりした工夫が見られた。
④列指名での発表や一斉や交流など動きのある授業づくりをだった。

気になった点は,
①生徒の本音を引き出す発問がなかった。
②指示を何度も繰り返していた。
③「あなたはこのような勇気を持っている人ですか」と問い,10段階で振り返らせたが,この結果を授業に組み込まなかったこと。
④予想通り,どこかで聞いたようなきれいごとの意見が多かった。

批判をするなら代案を示す必要があると考えているので,今から代案をつくります。