半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4159 佐世保教師塾の振り返り①

昨晩の佐世保教師塾の振り返り①
Kくんは,あの有名な教材「手品師」を扱ったオリジナル道徳授業プランを紹介しました。
挿画を使った導入は工夫が見られ,生徒を授業に引き込みたいという気持ちが伝わってきました。
どんな教材であれ,生徒の学習意欲を高めたいという意識を持って教材研究をすることは,とても大切です。
これを積み重ねることで教材開発力が高まるからです。
発問も苦労しながら作ったことがうかがえました。
量産することで質が上がりますから,とにかく多くの発問をつくることです。
参加者の意見でもありましたが,全体的にぼんやりとしている道徳授業でした。
その原因は,「誠実」と何かを多面的に考えさせすぎたからだと思います。
生徒から多くの意見を出させることはいいことですが,ねらいにどうやって近づけていくかが課題となってきます。
教師にはそれぞれの価値観があります。
つまり,教師が変われば,「誠実さ」の捉え方(誠実観?)も変わってくるはずです。しかし,自分なりに「誠実さ」とは何か深く考えて,とりあえずまとまった考えに基づいて道徳授業をつくっていくことになります。
ということでKくんは,「誠実さ」とは何かもっと深く考えてみる必要があると思いました。小説を読み,映画を観て,音楽を聴いて,多くの人の話をきき,多くの体験をしていくと,自分なりの「誠実さ」が見えてくるはずです。Kくんの努力は買いたいと思います。次を期待します。