半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3941 反省会は有効か

今年最後の全員が揃う出勤日でした。午前中は,学年部会・分掌部会があり,いつもと同じように今学期の反省をするような流れでした。
30年以上,同じように学期末に全職員でたくさんの反省を出し合っても改善されたためしがありません。ここが悪い,ここが出来ていない,ここがまずいなどを出しても生徒が良くなるとは思えません。ただ,ルーティンワークとしてやっているように感じます。反省を出し終わったら何となく一安心してしまい,新学期になると同じようなことになってしまうのです。
そこで,私の学年では,反省会はしませんでした。そうではなく,3月末までにどのような生徒に育てたいのかという具体像を話し合いました。生徒の具体像を共有することで,目標が明確になります。明るい生徒や優しい生徒などのように抽象的な目標では,具体策が見えてこないのです。
反省だけでは,教師の心もへこんでしまい新学期のやる気がなくなってしまうこともあります。
学年全体で,こんな生徒に育てたいからこんな取り組みをしようという気持ちになれば,具体策も浮かんでくるのです。
そういえば,「反省させると犯罪者になります」という本もありましたね。