半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3893 読書の効能

先週の学年通心に書いた,読書のいいところです。

思いつくまま7つを書きました。

 

①知識量が増える→授業で使える話が増えます。わかりやすく説明する時に役立っています。

②言葉の引き出しが増える→生徒に伝えたい言葉や心に響く言葉を探しています。学年集会や行事の時などにゆっくりと語る時に使う場合が多いです。

③道徳授業づくりのネタが増える→今までに50本以上オリジナルの道徳授業を創ってきましたが,そのほとんどは本からのネタです。いい話や感動的な話と出会うと道徳授業を創り,生徒と一緒によりよい生き方について考えたくなります。

④時空を超えた体験ができる→歴史上の人物に出会えます。行ったことがない宇宙や深海や辺境の地へ行くことができます。時には,未来の世界にも行くことができます。

⑤豊かな疑似体験ができる→小説の中の登場人物と自分を重ねることで疑似体験ができます。喜怒哀楽はもちろんですが,出会いと別れ,恋愛,悩みなどの疑似体験を重ねることで,苦しいときや悲しいときにのり越える方法を学んだりすることができます。少しオーバーな言い方をすれば人間力を高めることができるのです。

⑥他人の思いを共有することができる→読書をすればいろいろな種類の人と出会うことができます。それらの人々は,それぞれの性格があり,それぞれの思いを持っています。そういった思いを知ることで,現実世界にいる自分を取り巻く様々な人々の思いを推し量ることができます。自分の気持ちばかりを優先させるのではなく,ほんの少し相手の気持ちを想像できるような力が身につくのです。

⑦生きる力を得ることができる→小説家は,いったい何をテーマにして書いているのでしょうか。大きく言えば,「人間とは何か」「人として生きるとはどんなことなのか」を書いていると思います。このテーマは大変難しいですが,誰もが一度は考えることだと思います。このテーマを自分の中に落とし込むことにより,生きる意味を考えや生きる力が湧いてくるのではないかと思っています。