半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3544 野口芳宏先生の講座

今日は,野口芳宏先生の講座を受けに武雄市まで出掛けました。
以前は,東京などにも出掛けて行って,野口先生の講座を受けていましたが,最近は,九州に来られた時ぐらいしか野口先生にお目にかかれません。
さて,今回の講座もとても刺激的な内容でした。
講座名は「新しい充実とは何か」で,戦後教育の問題点を具体例を多く挙げられて,解説されました。例えば,以下のようなことです。

・(通知表などの評価について)その子にとってのポイントを短くズバッと書く。
・子供の成長のために(マイナス面も)書く。
・マイナス面をきちんと指摘しないと子供は良くならない。
・(きちんと叱られないで)お世辞と励ましで育った子供はダメになる。
・「秩序の教育」が不十分
・多くの知識を組み合わせて,考えることができる。考えるためには,多くの知識を身に付けておくことが必要である。
・生きていく上での根本原理は,「受容」である。
・文句,不満は無限にある。
・「口を閉ざして思い始まる」
・(西郷隆盛の言葉)「敬天愛人
・(夏目漱石の言葉)「則天去私」
・幸福は感謝の中にしかない。
・気づかないところに有り難いことはある。
・感謝の量の多さが,幸福の量の多さ。
・「利他」「公益」の生き方の大切さ
・道徳授業では,身の回りにある幸福を教える。
・時間は公共物
・私利,私欲,私服,私心,私用・・・「私」中心は危ない。
・利己主義では幸福になれない。


野口先生と出会ったことで,「そもそも」を考えるようになりました。
また,不易流行の不易の部分を大切にするようになりました。
公的研修会では,決して教えてもらえないことをしっかりと教えてもらえた貴重な講座でした。
いつものことですが,野口先生の話を聞くと元気になれます。

写真の2冊の小冊子を購入しました。