半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3545 体験を経験に

8月9日は,我が長崎県にとっては大切な日です。
1945年8月9日に長崎に原子爆弾が投下されました。
県内では,夏休みですが登校日にして,平和集会や平和学習などを開催した学校も多いことでしょう。
我が校でも,1時間30分程度,体育館で平和集会を行いました。
そのメインとなったのが,高校生による講演会でした。
この高校生は,平和大使としてフィリピンに派遣され,そこで様々なことを体験して帰国した女子高生です。
40分間という短い講演でしたが,堂々とした態度で平和について根本から考えて発表していました。
とても高校生とは思えないほどでした。
おそらく,彼女のフィリピンでの体験を自分の中に取り入れて,自分が生きる糧にしたのだと思います。
経験に昇華させたことで,自信が出てきたのではないかと考えています。

人は毎日毎時間毎分毎秒多くの体験をしています。しかし,単に体験を重ねればいいということではありません。
様々な体験を自分の中に落とし込んで,経験に昇華させることで成長できるのだと思います。
暑い中でしたが,生徒も年齢が近いということもあるかもしれません。真剣に聞いていました。