半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2511 野口先生の講座

今日は1日,佐賀で行われたモラロジー主催のセミナーに参加してきました。
目的は,野口芳宏先生に会うためです。
私の教師人生が大きく変わったのは,野口芳宏先生と出会ったからです。
私は,勝手に「師」と仰いでいます。
ですから年に1度は野口先生の語りを聴かないと落ち着きません。
経済的な理由で東京などの遠方で開催されるセミナーには参加できませんので,野口先生が近くに来られた時に参加するようにしています。
毎年,長崎市で開催されていましたが,今年はありませんでしたから,佐賀のセミナーに参加したという訳です。
会場に到着するとすでに野口先生が来られていて,あいさつと近況報告をしました。
80歳とは思えないほど,お元気でパワフルでした。
今回の講座は2つあり,
1つは,「開戦の詔勅」を読む。
2つは,「終戦詔勅」を読む。
というものでした。

どちらも野口先生に解説をしていただきながら原文を現代語に訳していきました。

恥ずかしながら,社会科教師でありながら,この2つの原文を見たのは初めてでした。
1つ1つの語の意味をしっかりと理解しながら,読んでいくと新たに見えてくるものがありました。
原文はとても難しく,真剣に読んでも意味が分からない部分がほとんどでした。しかし,当時の日本国民は,この文を読めたのだと思います。
こんなところからも,当時の日本国民の学力を高さがうかがえます。

35度の猛暑の1日でしたが,野口先生と再会したことと新しい知識をいただいた喜びで一杯になりました。