半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3379 観察力を高め,観察場面を増やす

年度末が近づき,通知表や指導要録の時期になりました。
各教科の評価,評定はもちろんですが,生活の記録や行動の評定もしなければいけません。
例えば,こんな評価項目があったとします。
「あいさつをきちんとすることができる」
この項目を評価するためには,教師と生徒があいさつを交わす場面が必要になってきます。
しかし,単にあいさつを交わすだけでは,妥当性が高い評価はできません。
何気なく生徒を見ている教師では,だめだということです。
日頃から,生徒ひとり一人を観察しておくことが重要となってきます。
また,生徒を観察する場面を増やす必要もあります。
例えば,朝,校門に立ちあいさつ運動をするなどです。
職員室に座り込んでいる教師は,生徒を観察する場面が圧倒的に少なくなります。
このような教師では,適切な評価はできないのです。
中学校は,教科担任制ですから,小学校に比べて生徒を観察する時間が少ないのです。
時間が少ないから,適当な評価をしていいというわけではありません。
学級担任は,生徒を観察する力を高め,生徒を観察する場面を増やすことが大切なのだと思います。
こうすることで,評価の妥当性が高まるのです。