半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2513 教科書を観察する

前にも書きましたが,県立大学生に社会科の授業をさせています。
すでにKくんやMくんは,授業を行っています。
その授業を行うにあたり,いくつかの制約を設けていますが,その1つに教科書研究を挙げています。
まだ授業をしていない大学生のIくんは「戦国大名南蛮貿易」を今週末に授業する予定です。
さて,この単元では「南蛮屏風図」が資料として掲載されています。
Iくんは,この「南蛮屏風図」を小さなところまで観察してきていました。
何が描かれているのか,日本人はどこにいるのか,どんな動物がいるのかなどです。
また,教科書に記載されている文言の細かい部分にも疑問をもつようになっていました。
例えば,ザビエルはどうして2年間しか日本にいなかったのかという部分です。この2年間に引っかかりいろいろ調べたそうです。
社会科では資料集やネットからの写真などを使う先生も多いようですが,私はあえて教科書しか使ってはいけないと言っています。
そうすることで,教科書の細部まで観察する習慣が身につくようになると考えているからです。
さて,この単元をIくんとKくんがどんな授業をするか楽しみです。