半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2514 ゲストティーチャーではなく・・・

2007年9月18日に書いた駄文から紹介します。

593 ゲストティーチャーではなく…(9/18)
総合的な学習の時間が始まって以来,地域に学校を開くという意味で多くの学校が外部講師を招聘しているようだ。
この外部講師を私が勤務した学校では「ゲストティーチャー」と呼んでいた。
寺の住職,会社社長,警察官,保健所所員,目が不自由な身体障害者,戦争体験者,高校教師,助産婦など様々な方に学校に協力していただいた。
しかし,よく考えてみると学校の教育方針に賛同して来ていただくのだから単なるお客様ではマズイと考える。つまり「ゲストティーチャー」という呼称ではなく別の言い方をすべきである。
そのためには,当日,本番一発勝負の話をしてもらうのではなく,事前の打ち合わせをしっかりとすべきである。学校教育方針や学校長の具体的指導方針や学校の実態をしっかりと説明した上で話をしてもらうのだ。
現場教師と協力して生徒を変容させるようなスタンスが大切である。
「ゲストティーチャー」ではなく新しい呼称を考え,学校外の人々意識を変えていくことが大切だ。


10年ぐらい前にこんなことを考えていましたが,この考えは今も変わりません。
単なるゲストでは,言いっぱなしで終わってしまう可能性もあります。
講演はライブですから,変なことを言われたら取り返しがつかないことになります。
例えば,非科学的なことや客観的なデータがないことをいかにも正しいことのように話す
人もいました。
教育というのは,科学的であるべきです。
趣味で心霊現象や都市伝説が好きというレベルならばいいのですが,それをいかにも正しいかのように生徒に伝えることは避けなければいけません。
なぜならば,中学生は未熟だからです。中には鵜呑みにしてしまう生徒もいるかもしれません。

ちょっと話が横道に逸れましたが,外部講師とは十分な打ち合わせが大切だと言いたいのです。