2010年3月8日の記事より
924 FA(3/8)
昨日(3/7)放送されたTBS系の情熱大陸はとても興味深かった。登場したのは,改善士(こんな職種があったの?)の横田尚哉(よこたひさや)氏だった。横田氏は,公共事業のコストカットをコンサルトしている,今注目の人だそうだ。
10年間で総額1兆円分の公共事業の改善に乗り出し,2000億円のコストカットを成功させたそうだ。
特に,興味深く見たのは,FAというものだ。FAとはファンクショナル・アプローチのことだ。
ファンションとは,機能,効用,意図,目的という意味で,世の中すべての「モノ」は何らかの意図を達成しようと思いある手段を選択した結果である。と横田氏は言っている。
このFAという考えで,日常生活をじっくりと観察すると,すべてのモノが意味深いものになるのだ。
例えば,電車のつり革の長さ,視覚障害者のための黄色い点字ブロック,ペットボトルのカバーなど,誰のために,何のために,そうなっているのかを常に考えるのだ。そのことにより,改善点が見えてくる。
横田氏は,ある大学の講演会で,次のような問題を学生に投げかけていた。
●( )は( )を( )するためのモノ
( )に言葉を入れてみよう。
例えば,眼鏡は,視力を,補うもの。
ここから,考えると視力を補うためのものならば,眼鏡でなくてもいいのだ。眼鏡以上に機能的なものはないか。
従来の眼鏡の形でなくてもいいのではないか。などと深く考えることにつながる。
すべてのモノを誰のため,何のためという視点で考えることは,教育にもあてはまる。
学校で当たり前のように行われている様々な教育活動は,誰のため,何のために実施しているのかを考えてみる必要がある。
班作り,日直,専門部活動,始業式などなど。
学校教育にFAという考えを取り入れることにより,学校現場が大きく変わるような,そんな新鮮な考え方だと思った。
さっそく,取り入れてみようと思う。