半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2173 読破2冊目「教師のチカラ16号」

●「教師のチカラ16号」(日本標準)★★★
今日は,朝から部活に行きました。久しぶりの学校です。
12月末ほどの冷え込みはなかったのですが,ボールを持つ指が冷たかったです。
さすがに正月3が日は,エンジンを切ってしまっていましたが,4日からは,実力テストや学年通信や指導案などを作り始めました。つまり,いつでも発進できるようにアイドリング状態にしました。8日から授業が始まりますから,それに備えておくのです。
さて,今回の「教師のチカラ」の特集は,「教師の1日を見直す」でした。
教室に入るところから出るところまで,教師としてどのような哲学を持ってどのような実践をしていくかが紹介されていました。
中学校教師は,朝の会や帰りの会をあまり重要視していない傾向があります。
機械的なメニューが並び,連絡会や報告会のような感じです。
朝の会では,職員朝会での連絡事項を教師が全部説明したり,朝から生徒指導上の理由で怒ったり叱ったりしています。
また,帰りの会が長いです。終了時刻にピッタリを終わる学級は少ないのではないでしょうか。
要するに,朝の会や帰りの会で子供をどのようにして鍛えたいのかがはっきりとしていないのです。
そういった意味でも,今回の特集は中学校教師にも読んでもらいたいと思いました。
例えば,
①1日のはじまりは全力あいさつ
②朝の会で鍛え育てる
③(帰りの会の)目的を自覚すべし
などです。

③について,深澤久さんは,次のように書いています。
〈引用はじまり〉
「最終校時が終わり下校するまでの時間は,教師が使い方を決められる数少ない時間帯である。自由度が大きい分,その教師の考え方なりスタンスがハッキリと表出する。少々大げさに言えば,子どもたちとの接し方の基調や何を大事にするかといった,その教師の「哲学」が比較的くっきりと見て取れる時間帯である。」
〈引用終わり〉

こういった細部にも教師の哲学が見えるものなのですね。納得しました。
しかし,この特集の原稿執筆者がすべて小学校教師でした。
換言すれば,中学校教師は,教科担任制のため,1日中生徒を見ることができないということなのでしょうか。
中学校教師の実践も読んでみたかったです。残念。

子どもを「育てる」教師のチカラ no.016 特集:子どもを「育てる」ため教師の一日を見直す

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