半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2150 「体験」と「経験」

先日の総合学習発表会の最後に,次のような話をしました。
もちろん,保護者もいました。

(黒板に体験と経験のカードをはっておきました)

・「体験と経験との違いは何でしょうか?」
※数名の生徒を指名しましたが,答えられませんでした。
・「体験と経験はレベルが上でしょうか?」
※挙手をさせて確認しました。
・「体験がほうが上だと思う人?」
※8名程度が挙手しました。
・「経験のほうが上だと思う人?」
※ほとんどの生徒が挙手をしました。
・「体験と経験は違います。職場体験学習と言いますが,職場経験学習とは言いません。心霊体験とは言いますが,心霊経験とは言いません。」
・「これは辞書にはのっていません。先生の考えです。先生もみんなと同じように体験よりも経験が上のレベルにあると思います。」
・「体験には,自分がやりたくないことをすることもあります。この職場体験学習でも自分が希望する職場に行けなかった人もいるでしょう。心霊体験などは,幽霊に会いたくないけれどもあってしまうこともあります。」
・「つまり,これから,みんなは好きなこと嫌なこといろいろな体験します。その体験を大切な学びの材料として,自分が良い方向へ成長することを経験と言うのだと思います。」
・「今回の職場体験学習をしたあと,新聞をつくりそして今日,ポスターセッションを行いました。これによって,みんなは体験を経験にしたのです。」
・「これから,みんなはいろいろな体験をして,それを経験につなげていって欲しいと思います。」