半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2493 体験と経験

今日は公立高校の推薦入試のため,授業に参加した生徒が少なったです。
そのため,あまり先に進めないと思い始まって15分ぐらい話をしました。


テーマは「体験と経験」です。
主な内容は,以下の通りです。
①体験と経験の違い。
②職場体験学習と言うが,職場経験学習とは言わない。
③心霊体験と言うが,心霊経験とは言わない。
④つまり,体験と経験とは違うはずである。
⑤体験とは,毎日やっていることである。授業を受けること,読書をすること,掃除をすること,避難訓練をすること,あいさつ運動をすることなどなど。もちろん成功体験だけでなく失敗体験もしている。
⑤経験とは,いろいろな体験を自分の中に取り入れて生きるためのエネルギーにすることである。
⑥人間的に成長するためには,1つでも多くの体験をすることである。なぜならば,1の体験をしてもなかなか自分の中に取り入れることができないからである。しかし,100の体験をすれば,1つや2つぐらいは自分の中に取り入れ体験にすることができるはずである。
⑦是非,みんなにはこれから,1つでも多くの体験をして欲しいと思う。今までに読んだことがないジャンルの本を読む,クラシックのコンサートに行く,演劇を見に行く,山に登る,映画を撮る,小説を書く,1日中勉強する,親の仕事を全部やるなど,やろうと思えば,何でも体験できるはずである。
⑧多くの体験をすることによって初めて経験を増やしていくことができる。

生徒たちは,15分間静かに真剣に聞いてくれました。3年2組のみんなありがとう。