半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2260 再学「現場の学力向上運動」

全国学力調査の結果が出て,現場では学力向上のための方策を練っている最中でしょう。
勤務校でも,5教科担当教師に学力向上プランの作成をするようにと指示がありました。
学期末の忙しい中,いろいろと考えたり,調べたりしています。
そんな中,2004年1月付けのメモに次のような文章を見つけました。


『心を育てる学級経営』(明治図書 2004年1月 №228)より

「現場の学力向上運動」(大森修)
教師の指導力を高めるための方策
①要約力を鍛える
②授業研究の仕方を変える
③模擬授業をする
④情報の提供から発信へ


中でも一番,気になったのは④です。
ほとんどの教師は,情報の受信しかしません。
これを発信するという考えに変えれば,多くのことを学び,多くの情報を入手することが必要になってくるはずです。
例えば,教育書を読んだ感想などをまとめて他の教師に発信するのはどうでしょうか。
例えば,出張で行った研究発表のまとめをレポートにして配布するのはどうでしょうか。
このようなことが恒例となれば,深く学ぼうとする意欲が高まるのではないでしょうか。

学力向上という耳慣れた言葉だけにとらわれずに,どうすれば教師が深く意欲的に学ぼうとするかを考えたほうがいいのではないかと思います。
それが,生徒の学力向上に結つくのではないでしょうか。