野中信行先生が,5月12日のブログで内田樹さんの記事を紹介されていましたので,読んでみました。
その中で一番,頷いた部分が次です。
〈引用始まり〉
学校教育をうまく進めるための効果的な方法は一つしかない。それは現場の教員が機嫌よく教育活動に専念できることである。
そして、教育方法上の創意工夫を凝らし、子どもたちの発する微細なシグナルを感知するためには、教師の側に「余裕」がなければ話にならない。
http://blog.tatsuru.com/2019/05/10_1501.html
〈引用終わり〉
奇しくも5月13日にフェイスブックで似たようなことを書きました。
今,「学力向上のために必要なものは何ですか」と問われたら,授業について気軽に話せる時間と空間だと答えます。いろいろな学校を経験してきましたが,授業について熱く語った学校はあまりありません。特別な時間(研究授業や校内研修)では,話すことはありますが,日常的に意見を交流することはあまりないと思います。今日の放課後,後輩と授業について話しました。結果,なかなか興味深い話が聞けました。他の教師は部活動に行ったり,事務的な仕事をしていました。これらの教師が話しにのってくると学びに広がりと深まりが生まれるのです。これが,学力向上につながると思うのです。
教師は,創造を必要とする仕事です。
創造には,時間が不可欠なのです。
「時間」があればすべてが解決する訳ではありませんが,今の教師にとって「時間」が必要条件であることは間違いありません。