半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5201 勉強を好きにさせる

令和4年度の「全国学力・学習状況調査報告書 質問紙調査」を読んでみました。気になった部分を書きたいと思います。
「国語(数学)の勉強が好きですか」という質問があります。「国語(数学)の授業は好きですか」ではないのです。
ここから,こんなことを考えました。
・好きだから,自分で勉強するのではないか。
・勉強を好きになる授業をする必要があるのではないか。
 しかし,現実は違います。
例えば,国語で言えば,書く力が弱い生徒が多いので,書く作業を積極的に取り入れますという教師がいます。
例えば,漢字を覚えていない生徒が多いので,毎日,漢字ノートを全員に提出させる教師がいます。
これでいいのかなと思うのです。
全国学力・学習状況調査が始まって,毎年,各学校では,分析をして授業改善に取り組んできました。
例えば,授業では「めあて」と「まとめ」を必ず黒板に貼ってくださいと言われました。
「めあて」と「まとめ」をしっかりとやらせれば,生徒は,勉強が好きになるのでしょうか。
それぞれの教師が,いろいろな教材を使い,いろいろなやり方で授業をするから,勉強が楽しくなるのではないかと思うのです。
勉強が好きになる具体的な方策も考えずに,ただ,弱い部分にテコ入れするような授業改善や学力上位の都道府県のやり方をマネすることでは,学力向上も望めないのではないかと思います。
ここ数年,学力向上のために,多くの先生たちは自分の授業準備の時間を割いて,分析や研修や研究授業に励んできました。
しかし,中々,学力が向上していないのです。
ですから,先日の校内研修で,別の視点からとらえる必要があると発言したのです。
全くの見当違いのこと,的外れのことを言っていますか?