「今でしょ」で一躍有名になった林修先生が，中卒や高校中退で働いているいわゆるヤンキーな若者に授業をする番組を見ました。
現代文の先生ですから，最初は現代文とは何かについて語っていましたが，若者の反応はいまいちでした。読めない漢字があったり意味が分からない言葉でてきたりしたからです。退屈で寝てしまう若者も出るぐらいでした。
しかし，これではマズイと判断した林先生が自分の経験を話しだすぐらいから，真剣に聞こうとする雰囲気が出てきました。
質問もいくつか出始めたくらいです。
自分の失敗談や恋愛観を話すことによって，何とか自分の世界に引き込むことができたようでした。
聴衆を引き込む技は，自分の経験を話すことです。しかも，失敗談を具体的に話すことです。これによって，聴衆は自分との共通点を見出します。なんだ自分と同じなんだという安心感を持つようになります。
この授業について，林先生の自己採点では50点と言われていましたが，私は完全に負けだと思いました。よく見積もっても30点ぐらいだと思います。
飛び込み授業で失敗する大きな原因は，情報不足です。
林先生の敗因は，やはりこの情報不足だと思いました。
引き際は「今でしょ！」
