半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5827 サークル論

私は3つのサークルに所属しています。

佐世保教育サークル(地元サークル)

②道徳のチカラ(全国サークル)

佐世保教師塾(若手育成のための地元サークル)

佐世保教育サークルは20年以上も続いています。

第1回のサークルは,会議室などの部屋を借りずにファミレスでした。

私を含めて3人が集まりレポート検討やセミナーの企画の話で盛り上がりました。

その後,他の先生たちを誘って月に1回の学習会を開きました。

多い時には10名を越える参加者があったと記憶しています。

この流れで月に1回の学習会,年に1回から2回のセミナーを開催してきました。

どうしてサークルをつくったり,サークルで学んでいるのでしょうか。

土作彰先生は,「若手教師のための力量アップ術」(日本標準)のはじめにこんなことを書かれています。

〈引用始まり〉

「どうしたら,良い教師になれますか?」

この問いに対し,私は「とにかく若いうちは,情報を豊かに手に入れ,仲間を作り,学び合うことだ。そして,自分たちの主張を発信することだ」と答えてきた。

〈引用終わり〉

仲間というのは,「同志」のことだと思います。

同じ思いを持っている教師と一緒に学び合うことが重要です。

同じ思いだからこそ,年齢や役職を越えて本音で話し合うことができます。

私自身もサークルで批判し,批判されてきました。

公的研修会では,この批判がなかなかできない状況にあります。

批判されたくないから,批判しないという教師がいます。

批判をすると,パワハラと言う教師がいます。

ですから,道徳部会などの研究協議では,本音で話すことが少なく社交辞令的な内容が多くなっているのです。

私は全国の様々な先生たちと一緒に学んできましたが,時には批判されることもありました。批判されたからこそ,私という教師があると思っています。

つまり,サークルでの学びがあるからこそ教師として成長できると思うのです。

このことについて,土作先生はこう書かれています。

〈引用始まり〉

仲間を作ろう。ここでいう仲間というのは,自分の未熟さや失敗をナメ合う「同一歩調主義・仲良し仲間」を目指すのではい。自分の未熟さや失敗を自分の力のなさに帰結できる厳しさを共通の「哲学」とできる仲間を射す。まっすぐな「哲学」を貫くがために,時として孤独を強いられてきた教師たち。彼らが本当の仲間を見つけたとき,その力は相乗効果的に伸びていく。目の前の子どもたちのためにまっすぐな教師になろう。まっすぐな仲間を作ろう。

〈引用終わり〉

まっすぐな教師になるためには,謙虚に学ぶことが大切です。

自分の経験の上にふんぞり返ることなく,他者から学び,他者の批判を受け入れる教師こそが子どもに影響を与えることができる教師になるのです。