半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5766 失敗させないことが失敗

2月14日に「トライアンドエラー」という記事を書きました。

失敗することの大切さについて,作家の沢木耕太郎さんが「旅のつばくろ」(新潮文庫)でこんなことを書いていました。

〈引用はじまり〉

私がもったいないと思うのは,失敗が許される機会に,失敗をする経験を逃してしまうことなのだ。人は,失敗することで大切な何かを学ぶことができる。失敗に慣れておくこともできるし,失敗した後にどう気持ちを立て直すかの術を体得できたりする。

可能な限りネットに頼らず,自分の五感を研ぎ澄ませ,次の行動を選択する。

〈引用おわり〉

現在の学校や家庭は,転ぶこと,軽いけがをすること,小さなケンカをすることなど失敗から,子供をできるだけ遠ざけようとしているように思います。

つまり,小さな失敗から学ぶ機会を大人が奪っているのです。

このような教育で,はたして子供がより良く成長できるでしょうか。

子供に価値ある失敗をたくさん経験させることが大切なのではないかと思うのです。

 

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