半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5728 情熱はあるか

現在,2年生の社会科で明治維新を教えています。

幕末を教える時にいつも読み直しているマンガは「風雲児たち幕末編」(みなもと太郎 リイド社)です。

このマンガの中に出てくる人物がとても生き生きとしていて,情熱にあふれています。

さて,授業準備をしている時に,幕末から明治にかけて活躍した人物の年齢が気になったので調べてみました。

参考にしたのは,以下のブログです。

http://hama-1987.cocolog-nifty.com/blog/2019/02/post-17c0.html

このブログにも書かれていますが,ぺリー来航(1853年)から明治維新(1868年)までわずか15年です。

この15年間で欧米に肩を並べるために様々な改革の準備を進めていた人物は,40歳以下なのです。
その後,版籍奉還廃藩置県,地租改正,学制,徴兵令など様々な改革をものすごいスピードで進めていきます。

若者が日本を作っていったと言ってもいいでしょう。

30代で国家のことを考えるためには,どれだけ多くのことを学んでいたかが推察できます。

29歳で亡くなった長州藩吉田松陰先生(※山口大学出身ですから,あえて先生と呼びます。)も「風雲児たち 幕末編」の中で

「私は勉強します。死にもの狂いで 日本国の進むべき道を切り開きます!」

と言っています。

この情熱こそが時代を変えた原動力だったのです。

情熱は若者だけが持っている訳ではありません。年齢は関係なのです。

情熱こそが時代を変えるのです。