半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2420 松陰逝く

今日のNHKの大河ドラマ「花燃ゆ」では,吉田松陰先生が亡くなってしまいました。(山口大学出身のため,吉田松陰先生と先生をつけさせていただきます)
大老井伊直弼を相手に,国家存亡の危機を日本人全員の力で乗り越えることの大切さを説きました。
まさに死を賭した説教だったのです。
この事件が松下村塾の塾生たちの心に火をつけるのです。
いよいよ,この松陰先生の志を継いでいこうとする若者が動き始めるのです。


松陰先生が最後に残した句はいくつかあります。


「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留置かまし 大和魂

「心なることの種々(くさぐさ)書き置きぬ 思い残せることなかりけり」

「親思う 心にまさる親心 今日のおとずれ 何ときくらん」

そして,絶筆が


「この程に 思ひ定めし出で立ちは けふきくこそ 嬉しかりける」

でした。


30歳の若い命が散っていきました。

参考
風雲児たち 幕末編19巻』(みなもと太郎 リイド社