半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4601 ざわ…ざわ…

県が実施している学力調査(国語,数学,英語)の結果が出たことで,教育長や市教委を中心に校長連中がざわ…ざわ…(カイジ風に)しています。点数を上げるためにどうすればいいか悩んでいるようです。おそらく,結果を受けて教科ごとに分析をすることになるでしょう。おそらく,県教委がすすめるような授業スタイル(例えば,「めあて」をと「まとめ」を必ず板書する)をとるように指示が出るでしょう。しかし,もっと根本的なことを見つめる必要があると思うのです。野中信行先生は「困難な現場を生き抜く!やんちゃな子がいるクラスのまとめかた」(学陽書房)でこう書かれています。
〇学級崩壊を起こす授業スタイル
①教師のおしゃべり
②テンポなし
③空白の時間
④特定の子の活躍
⑤フォローなし
①~⑤を依然として行っている教師が多い事実を直視すべきなのです。また,野中先生は,学級崩壊を克服する授業スタイルとして,以下の5つを挙げられています。
①´課題を細分化する
②´小刻みに課題提示
③´時間を区切る
④´全員参加
⑤´必ずフォロー
これらの5つをできて初めて,タブレットや学び合いや教え合い学習,生徒の主体的,対話的な学習に取り組めると思います。
まずは,学級崩壊や授業崩壊しないために①~⑤を①´~⑤´に切り換えた授業スタイルをつくっていくことが大切だと思います。
こんなことをずっと言い続けていますが(先日も市内の研究主任研修会で発言しました),なかなか聞いてもらえません。
とりあえず,自分の学校から変えていこうと思い,④´の全員参加を校内研修の柱として,すすめています。
そろそろ,全国学力調査の結果が出ますが,また同じように,ざわ…ざわ…(カイジ風に)となるでしょうね。きっと。

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