半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5681 知識がないと

今日の2年生社会科授業の様子です。

単元は,「アメリカの発展と南北戦争」でした。

私の授業では,教科書と自作のパワーポイント教材を使います。

この2つを使いながら,説明していきます。

教科書で確認し,パワーポイント教材を提示しながら説明します。

 

説明「アメリカは東部13州から始まり,西部へ領土を拡大していました。このことをフロンティアと言います。フロンティアスピリットという言葉を知っていますか?」

知っている生徒はいませんでした。

説明「この時に,先住民であるインディアンと戦い,殺したり,土地を奪ったりしました。インディアンを知っていますか?」

知っている生徒はいませんでした。

説明「西部へ領土を広げていた時代を描いた映画を西部劇と言います。西部劇って知っていますか?ウエスタンとも言います。」

知っている生徒はいませんでした。

 

生徒は

「フロンティアスピリット」

「インディアン」

「西部劇」

という言葉を知りませんでしたから,当然,別の時間を使って説明を加えることになります。

 

このことから,教師が説明している言葉の意味が分からない生徒が多いのではないかと想像できます。

生徒は分かっていると思い込んで授業をしている教師もいるのではないでしょうか。

十分な知識を身につけさせないまま,表現や思考ばかりを求める教師がいるのではないでしょうか。
最近の教育界では,知識が重要視されていないようです。

しっかりとした知識が身についていないと学力向上は難しいということです。

ですから,知識をしっかりと身につけさせることが学力向上のポイントだと言い続けているのです。