半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3729 校内研究講義終わる

市内O中学校で行われた校内研修で講師をつとめました。

内容は,以下の2つです。

①教科書教材とオリジナル教材を組み合わせた道徳授業づくりについて

②道徳科の評価について

4月から教科書を使う道徳授業に対して,不安を抱える教師が多いのが現状です。

この不安を「学習指導要領」や「解説編」,県教委や市教委主催の研修会で軽減することはできるのでしょうか。

細かい説明や解説を受ければ受けるほど,不安が増えて教師たちがますます道徳授業に距離を置き始めているのではいかと思います。

この状態で4月から道徳科の授業をしても,生徒たちにはバレてしまうのではないでしょうか。

生徒は口には出しませんが,生徒のために一生懸命に頑張ってくれる教師はわかるのです。不安を抱えて授業をする教師にどれだけ影響力があるのか疑問です。

このような考えを持っていますので,今回の研修では,教師が道徳授業をやりたくなる,生徒が楽しめるような道徳授業をつくるためのヒントを提示しました。

最後に質疑では,道徳科の評価について簡単に私の考えを説明しました。

ポイントは,評価とは何か,評価の目的とは何か,根本を考える必要があることを強調しました。

通知表に書く文章をどうすればいいか,指導要録に書く文章はどうすればいいか,毎時間の記録をどうとるか,評価材をどうやって集めるかなどばかりに時間をとられすぎていると感じています。

評価の根本を考えれば,何をすべきか見えてくるはずです。

そんな話をしました。

予定では,15分でしたが30分程度の話になりました。

しかし,O中学校の30名近い先生方は,最後まで熱心に聞いてくださり,有り難かったです。