先日のキャリア教育研究大会に参加して思ったことは,キャリア教育を進めている方々は,どんな職業観をもっているのだろうかということです。
このような施策を進めているのは,優秀な役人であるキャリアではないかと思うのです。
このような方々は,どんな職業経験があるのでしょうか。
同じように学校でキャリア教育を実施している教師は,どんな職業経験があるのでしょうか。
私は,2年間,土日の休みもなく,夏の炎天下,冬の厳しい寒さの中,たすら肉体労働をしていた経験があります。
権利や理屈は通らない世界でした。
役人の指示は絶対でした。
そのような経験を通して,私の職業観はできていったと思います。
教師が,教師になる前に経験する仕事(アルバイトを含む)はそんなに多くはないはずです。
そんな狭くて薄い経験では,豊かな職業観が持てる訳がありません。
ですから,きれいごとのキャリア教育になってしまうのです。
そうならないためにも,異業種に学ぶ姿勢を失わないことが大切です。
直接的な経験は無理でしょうから,講演会や本などで違う世界を知る努力をする必要があると思います。
教師こそ,職場体験(疑似体験)が必要なのです。