半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5571 「脚本力」

倉本聰さんの「脚本力」(倉本聰碓井広義 幻冬舎新書)を読みました。

結論から言えば,道徳授業づくりをする上でとても参考になりました。

なぜならば,道徳授業を創ることは,映画やドラマづくりに似ていると思っているからです。

例えば,

授業の導入です。

ドラマで言えば,起承転結の「起」の部分です。

この「起」について,倉本さんはこう言っています。

〈引用始まり〉

「起」というのは,とにかく始まりですよね。お客をまず吸いつける。可能な限り早く,その世界に引きずり込むということが,僕はドラマの鉄則じゃないかと思う。

〈引用終わり〉

授業構成を考える時に,倉本さんの構成術も参考になりました。

倉本さんは,ドラマの構成には,おもてなし精神が必要だと言っています。

道徳授業の構成で言えば,生徒をいかに満足させるかということだと思います。

倉本さんの足元にも及びませんが,道徳授業をつくるためには,「脚本力」が必要だということを再確認しました。

この他にも,数多く参考になったことがありましたので,折に触れて紹介します。