半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5219 例年通りは通用しない

学校現場では,「例年通り」とか「昨年と同じように」で提案する教師がいます。毎年,生徒も教師も社会も変化しているにも関わらず,同じ目的で同じ要領で行う行事にどんな意味があるのでしょうか。
先日も合唱コンクールに向けて昨年と同じように各学級で寄せ書きを作成してほしいという提案がありました。
しかも,作成時間は朝と昼休み,放課後という話です。
この提案は,あきらかにおかしいです。この寄せ書きに明確な目的があれば,きちんとその意図を生徒に伝えて,生徒一人一人に真剣に取り組ませる必要があるのです。それをするためには,十分な時間が必要です。しかし,それもないとなれば,やっつけ仕事と同じです。時間の無駄です。学級担任の負担になるだけです。
このような理由から,職員会議で,この提案に反対したのは言うまでもありません。
 何のためにするのか,どんな生徒に育てたいのか,生徒をどのように変容させたいのか具体的に考えて欲しいものです。
変化が激しい学校現場では,例年通りは通用しません。