半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4673 灯し続けるものがあるか

今朝の読売新聞に天台宗の総本堂である比叡山延暦寺の特集が掲載されていました。
その中で「不滅の法灯」が紹介されていました。延暦寺根本中堂には,1200年間絶えることなく灯り続けるあかりがあるのです。
1200年間ずっと消えないで灯り続けるていることに驚きました。
信長が焼き討ちで焼失しましたが,1642年に徳川家光によって再建された時に,山形に分灯されていた灯を移してきたそうです。
その後も,戦争や震災や災害があったと思います。そのような状況でも灯りを守り続けてきた僧たちがいるのです。
最澄の有名な教えです。
「一隅を照す、これ則ち国宝なり」
世の中で自分の役割をしっかり果たすことができる人物こそが、国の宝である。
生徒に伝えたい言葉です。
教師を辞めたあとも,生徒の心に灯りをともし続けることができれば,こんな素晴らしいことはありません。
こんなことは絶対無理だと考えずに,生徒一人一人を大切にして,野口先生の言葉にある「伝達者ではなく,影響者」としての教師でありたいと常々考えています。

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