半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4434 社会的思考を問う発問

昨日の2年1組の社会科授業の様子です。
大日本帝国憲法の制定」の部分です。
社会的思考を問う発問はこれです。
「これで日本は憲法と議会を持つ,アジアで唯一の立憲国家となりました。大政奉還からわずか23年という驚くべき速さです。どうして,このように急ぐ必要があったのでしょうか。」
フリータイムで行いました。自分の意見がまとまった生徒が挙手をし,私が指名して発表させます。ただし,発表は1回だけです。
するとこんな意見を発表しました。
〇「不平等条約を改正したかったから」
〇「他のアジアの国は,欧米の植民地にされてしまったから,他国に支配されないように急いだ」
〇「他の国に負けたくなかったから」
〇「欧米の国と同じぐらいの国にしたかったから」
他の生徒の意見をヒントにして,同じような発表もOKとしていますから,いろいろな生徒が意欲的に発表することができます。
この発問では,10名の生徒が発表しました。
発表できない生徒も仲間の意見を聞き,学ぶことができると思います。教師が一方的に説明するよりは,空気も和らぎ楽しく学習できると考えています。