半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3185 社会科の発問づくり

道徳授業で一番難しいのは,発問づくりだと思っています。
うわべだけの発問では,生徒は本気で考えないからです。
例え答えたとしても,きれいごとや決まりきったことしか発表しないのです。
ですから,何個も何個も発問をノートに書きだしていき,最終的に1つの発問に絞り込む作業を行うのです。
これは,社会科でも同じです。
生徒が本気で調べる,考える,相談しあうような発問をつくることが大切です。
これが,社会的思考・判断という評価の観点になるのです。
今日の社会科の授業で行った発問を紹介します。

■「ガーナの子供たちは,チョコレートを食べることができると思いますか。できると思えば,○,できないと思えば×を書きます。その理由も書きます」


■「アフリカの国々では,いろいろな鉱産資源が採れます。また,マンガンやコバルト,プラチナなどのレアメタルが採れます。そして,カカオ豆やコーヒーなどの特産物も採れます。しかし,アフリカには発展途上国が多いのです。それはなぜでしょうか」


■「五箇条の御誓文に書かれている,万機公論に決すべしの意味を現代語に訳してみよう」


この3つの発問で,教科書をしっかりと読んだりや国語辞書を使い調べ始めたりする生徒が多かったです。そして,自分なりの考えをノートに書き,個別即時評価する授業をしました。
なかなか面白い答えやなるほどとうなづくような答えを書く生徒も多かったです。

やはり,授業の肝は発問にあると痛感しました。