半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4456 現場で「研究」はできるのか

研究主任をしていますから,年度末に報告書を作成し,市教委に提出することになっています。
この報告書を書く時に,いつも違和感を持ちます。
それは,「研究」という言葉です。
普通の中学校現場で,全職員による「研究」は本当にできるのか疑問に思っているのです。
何も考えずに「研究授業」という言葉を使っています。
しかし,実際に現場でやっていることはやっていることは,単なる「公開授業」です。
その後の,「授業研究」も内容から考えると「意見交流」程度です。
同じように「研究テーマ」という言葉もハードルが高すぎます。
忙しい現場で,やれそうなことは,せいぜい「共通実践テーマ」程度です。
ですから,あえて「研究」という言葉を使わないようにしています。
道徳部会の副部長をしていた時も「研究協議」ではなく,「交流会」としていました。
このほうが,参加者が意見を言いやすくなり,学びの空気が柔らかくなると思っています。