半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4376 生徒の意見をつなぐ

今日の1年2組での社会科授業。
単元は,「鎌倉幕府の始まり」です。
中心発問は,「頼朝が,京都から遠く離れた鎌倉の地を選んだ理由は何でしょうか」
教科書には,現在の鎌倉の航空写真と切通しの写真が掲載されています。
この資料から,
「敵が攻め込みにくいから」
「山が多いので,木の実やけものなど食料が手に入るから」
「前が海なので,貿易がしやすいから」
「海の近くだから,暖かいから」
「海の魚を食べられるから」などの意見が出ました。
さらに,レベルアップした意見として
「朝廷から離れて自分がやりたい政治をしたかったから」
「朝廷の近くだといろいろ文句を言われるから」
が出ました。
みんな素晴らしい意見ですね。
こんな深く考えることができたことはとてもすごいことです。とフォローをしました。
さらに,こんな発問をしました。
平氏はずっと京都にいたので(            )」
「(   )に入る文章を考えましょう。」
さすがにこの発問は難しかったようで,なかなか筆が進みませんでした。
ペアで話し合わせ,机間巡視をしながら意見を拾いながら,考えをつなげさせました。
こうすることで,難しい発問でも仲間と力を合わせることで答えに近づくことができることを実感させたかったのです。
いつもはできませんが,時間に余裕があれば,こんな授業展開ができます。