半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4677 道徳授業「命を美しくする」(2回目)

今日の4時間目に3年2組で道徳授業をしました。扱った教材は「命は美しい」です。
ローテション道徳授業の2回目です。
この授業を創る時のポイントは,発問をできる限りシンプルにするということです。
①「命は美しい。この言葉に賛成ですか。反対ですか。」
②「すべての命は美しい。この言葉に賛成ですか。反対ですか。」
シンプルな①と②の発問を通して,命について深く考えさせたかったのです。
そして,最後の発問を
③「自分の命を美しくするために,どんなことができそうですか。」としました。
①と②で命について深く考えさせた後,③で自分の行動を見つめさせようと思いました。
シンプルな発問だけの道徳授業で生徒はどんなことを考えたのでしょうか。感想からいくつかを紹介します。
〇自分の命はこの世界に1つしかない。しかも,その命がいつ消えるかわからない。だから,その命を大切に扱ったり,周りの人達のために使ったり,自分も他の人の命も輝かせたいです。
〇自分が幸せでいることも大切だけど,友達や家族,他の人も幸せでいれるようなことをしていきたいです。
〇命は美しいけど持っているだけでは,より美しくなれないと思います。この先いろいろな状況にあうことで相手や自分に精一杯尽くしてあげることが真の美しさだと思います。
〇今日の授業を受けて命を美しくするためには,自分も周りも幸せになることが大切だと知りました。私だけじゃこんな考えは思い浮かばないので,色んな意見をきけて良かったです。
〇自分の命が美しいとか言われるとよくわからないけれど,他の人が幸せになることをすることで,自分の命も美しくすることができるのかなと思います。
〇私は,誰かに必要とされているかぎり,その命は美しいと思いました。
〇クラスの人たちのいろいろな意見があるからこそ,命に大切さを改めて知ることができました。
〇自分の幸せだけでなく人の幸せも考えられる人になりたいです。
〇私は友達や親の心を傷つけてしまった時があったので,これからは友達の思いや親の思いを理解して心を傷つけないようにしたいです。
生徒の意見交流も活発で,とてもよい空気のまま授業を進めることができました。
生徒と一緒に道徳授業を作っている喜びを感じた50分間でした。
やはり道徳授業は,楽しいです。

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