半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

4176 読破41冊目「すなわち,便所は宇宙である」

〇「すなわち,便所は宇宙である」(千原ジュニア 扶桑社)★★★★
今,一番気になっている芸人である千原ジュニアさんの本を読みました。自伝的小説「14歳」は随分昔に読みましたが,こちらのほうが断然いいです。
全編にわたりジュニアさんの繊細さが伝わってきます。
授業中に生徒に紹介したい面白いネタも多いですが,なるほどそんな見方もあるのかとうなづく話も多いです。例えば,こんな話です。
〈引用はじまり〉
これは誰かの言葉なんですけど,「視力」というのは「思力」でもある。それがないと,「そこに隠されている大事なものを素通りしてしまう」のだと。ニュートンだってえ,絶えず「思力」を持っていたらこそ,リンゴが落ちた瞬間に「万有引力や!」って引っ掛かっただと思うんです。
〈引用終わり〉
授業づくりにつながると思いました。
見ている物体は全員が見えているはずです。
しかし,「思力」がある教師は,それを授業で使えるかどうかを考えることができると思います。
ということで,ジュニアさんの「便所は宇宙」シリーズ残り5冊を購入しました。
そういえば、谷崎潤一郎も「陰翳礼讃」の中で日本の厠のすばらしさを書いていましたね。

 

すなわち、便所は宇宙である

すなわち、便所は宇宙である