半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3874 学力向上のための秘策

昨日は,市内小中学校の研究主任が集まる研修会がありました。

前半は,全国学力調査の結果を受けて,各学校で学力を上げてほしいという荷が重い話でした。
しかし,後半は中学校だけで班別演習を行いました。持参した指導案をネタに授業づくりのヒントをシェアするという内容でした。
私が持参した道徳科の指導案をもとにして,生徒一人一人を意識した授業づくりについて様々な話をしました。
例えば,自分の意見を発表できない生徒をどうやって発表させるか。
生徒全員が考えることができる発問づくりなどです。
若手もベテランも熱気があるいい演習でした。

昔は,こんなことをそれぞれの現場でやっていました。空き時間に相談室に集まり,先輩や後輩と一緒にコーヒーを飲みながら教育に関するいろいろなことを話していました。
そういったことが,現在はやりにくくなっています。
空き時間が少なく,放課後も部活指導があり,働き方改革で早めに帰宅する教師が増え,パソコン現場に入ってきたからだと思います。
何よりも,貴重な土曜日がありました。3時間で授業が終わると部活動までの時間,みんなで昼食を食べにいっていました。そして,部活動が終わっても職員室で話をしていました。
振り返ると,あの頃は同僚と教育について語り合う風土があったように思います。
くだらない話もたくさんしましたが,貴重な話も聞くことができました。
学力向上のために,まずは,職員が自由に話せる時間と場所をつくることが重要ではないかと思います。