半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3648 現代脚本家考②

前回の続きです。

 ◆「現代脚本家考」その2◆

しかし,近頃のドラマは時代劇,サスペンスもの以外は脚本家のオリジナル作品のドラマ化が大部分である。このため番組製作スタッフとして人気脚本家に傾倒するのはあたり前であろう。そこで現代テレビ番組を支えている三大脚本家と言われているのは,「前略おふくろ様」「北の国から」で有名な倉本聰である。この中で「北の国から」では北海道の大自然を背景にして父と子のふれあいを描いた。彼によって脚本が一つの文学として世に出されベストセラーになった。

二人目はあまり知られていないけれど,早坂暁(あきら)という脚本家である。彼は大岡昇平の「事件」の続編としてオリジナルを4編をつくった。(NHKのドラマ人間模様で放映)彼は,作品の中で殺人事件を軸にしてその事件の背景にある人間の悲しい運命,性(さが)を描き,感動へと誘ってくれた。

〈次回へ続く〉