半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

1982 鈴木先生

この3日間かけて,テレビ東京ドラマの「鈴木先生」全10話を見ました。このドラマの脚本家である古沢良太さんは,フジテレビドラマ「リーガル・ハイ」で知りました。(これもおもしろいドラマでした。)
2011年4月からテレビ東京系列で放映されたドラマです。
中学教師である鈴木先生が学級で起こる事件や問題に対して,論理的及び哲学的な語りで生徒たちを納得させ,解決させていきます。
この問題の中心が性教育です。現在,行われている性教育に対しての問題定義とも受け取れます。
最終回では,できちゃった結婚が生徒にばれた鈴木先生が,学級裁判にかけられます。ここでは,中学生のセックス観,避妊教育の是非,結婚観,人生観,倫理観などが語られます。これがすごい。
とにかく,「リーガル・ハイ」と同じように,主人公である鈴木先生の語りが長く理屈っぽい。これが嫌な人も多いでしょうが,私には今までにはない刺激をもらいました。
その語りの中でいくつかをメモしましたので紹介します。

「現在の教育は,手のかからない生徒の心の摩耗の上に成り立っている。」
「新しい知識を得たものは,新しい人間に生まれ変われる。」
「学び÷体験=学習率(体験を通して多くのものを多く学んだ生徒は,立派な大人になれる。つまり,学習率が高い生徒ほど,立派な大人になれる。」

是非,多くの教師に見てもらいたいドラマです。
コミックも全11巻出ているので,先ほど注文しました。