●「昨日のカレー,明日のパン」(木皿泉 河出書房新社)★★★
大切な人を亡くした主人公と,その義父との日常が描かれた連作小説です。
特別な事件が起きるわけではありませんが,ときどきぐっとくる言葉に出合います。
さすが,脚本家です。
特に「夕子」のくだりは,涙が出そうになりました。
しかし,最後は生きることの喜びを感じさせるシーンでした。
静かな感動がじわじわとくる秀作です。
- 作者: 木皿泉
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/04/19
- メディア: 単行本
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