半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3653 授業の「守・破・離」

授業力向上ためには,

「守・破・離」が大切だと思います。

「守・破・離」の意味を調べると,デジタル大辞泉によれば,

「剣道や茶道などで、修業における段階を示したもの。「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階」とあります。

 

授業の「守」とは,基本を身につけることです。学習指導要領をよく読み,教科書研究を十分に行い,教科書を基にして発問をつくり,教科書の写真,グラフ,表などを活用することです。生徒の動かす技術,発言を活発にさせる技術,集中させる技術,フォローの技術,板書の技術などの基本的な教育技術を身につけることです。

授業の「破」とは,基本の上に自分が良いと思った資料などを加えて授業を組み立てることです。

授業の「離」とは,オリジナル授業をつくり出し実践することです。

 

「守」に段階も終わっていないのに,いきなり「離」の授業をやってもうまくいく訳がありません。

特に若い教師には,自分がまだ「守」の段階であることを肝に銘じて,修業に励むことを意識してほしいと思います。