半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3020 気づきと行動

今日の帰りの会での出来事です。
担任が不在でしたから,1組の帰りの会に行きました。
教室に着くと気になることがいくつかありました。
①板書が消されていない。
②配布すべきプリントが教卓にのせたまま。
③給食着を持ち帰る日なのに,置きっぱなしになっている。
④生活ノートのが配布されていない。

さて,こういったマズイ部分があった場合どうすればいいのでしょうか。

私が行った指導は次の通りです。

教室に入ってしばらく様子を見ていました。
そして,こう言いました。
「何か気づきませんか?」
すると,日直がすぐに出てきて黒板をきれいにし始めました。
「何か,気づきませんか?」
すると,男子数名が生活ノートを配布し始めました。
「何か,気づきませんか?」
すると,数名の女子がプリントを配布し始めました。1人の女子が給食着を配布し始めました。

帰りの会で次のような話をしました。

気づくことは誰でもできます。
しかし,気づいた後に行動をすることはなかなかできません。
しかし,この学級の10名の生徒が気づきすぐに行動をしました。
気づくだけの人と気づいて行動する人とは全然違います。
0と100ぐらい違います。
行動することで周りの人が幸福になります。
その後,早退した生徒の給食着を洗濯してきますと言って持ち帰ってくれた男子
その生徒の応援用の帽子を通り道だと言ってわざわざ持って行ってくれた女子
何と優しい素晴らしい生徒たちでしょうか。

見ている私も幸福になりました。
優しい生徒たちに感謝です。