半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3019 実習生の立場

今日の職員会議で,教育実習生が学級通信を出すことについて,ちょとだけ話題にあがりました。
4人の実習生のうち1人が直接私に相談に来ましたので,教育実習生が学級通信を出す目的を聞いてみました。
1枚の通信を発行するためには,教務→教頭→校長の承認が必要なのですが,この3人を納得させる目的を持っているのかということです。
結果,明確な目的がないということでしたから,発行するのは控えるべきだと言いました。
学級通信は学級担任が発行するものです。
自分の学級の一人ひとりの生徒の実態,保護者の様子などを把握した上で書くのです。
また,学級通信の目的は,学校と家庭の信頼関係をつくるということです。
こう考えると,教育実習生が学級通信を発行するのは,おかしいことなのです。
私は,その実習生に立場をわきまえるべきだと言いました。
教員免許も持たない大学生に,やってみたいからなどという甘い考えで何でもやらせるのは間違いだと思っています。
自動車免許ももたない人間に,運転してみたいからということで一人で自動車を運転させるようなものです。
こういった時こそ,教師がダメなものはダメだとしっかりと言うことが大切なのです。
実習生には,自分の置かれている立場をしっかりと理解させることが実習の1つだと思うのです。