半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2376 県立大学生の感想

昨日,県立大学で行った道徳授業についての講義と授業の感想をいくつか紹介します。

・小中までの自分は,展開が読めていたので「ハイハイ,こう言って欲しんでしょ?」みたいな生意気な性格で,真剣に受けようとも思わなかったのですが,今日は,自らすすんで取組めたし,深く考えることができる授業でした。
・こんなに心に響く道徳の授業は初めてだった。生徒が積極的に参加できる授業だったと思うのですごいと思った。全く退屈しなかった。今回の授業は本当に心に響いた。
・授業の至るところに,生徒が共感,理解しやすいように工夫されている点があって心にすっと入ってきた。
・中学校時代の道徳の授業のとき私は,道徳の授業にはテストもないから,完璧に力を抜いていました。部活も勉強も忙しかったので,とても眠くて睡魔とたたかっていた覚えしかありません。学校自体は道徳の授業に力をいれていたと思うけど,自分の考え的にも道徳の授業なんて常識の範囲だと思っていました。けれど先生の授業は心の深くに残り,印象的な授業でした。
・今回の講義を受けて,道徳教育の重要さがわかった。今まで経験した道徳は正直つまらないもので,次の起こることが予想できていたが,今回の道徳授業を体験してみて,自分の関心がこっちに向いているのが自分でも分かった。すごく引き寄せられるものがあった。深く考えさせられる授業だった。
・自分は,中学校の時,はっきり言って道徳の授業が何よりも嫌いでした。しかし,今回の授業は今までのそのような考えがおろかだったと思ってしまうくらいに感動し,自分でも実践していきたいと思った。
・中学校までの道徳の授業とは物語を読み,どのような展開になったか,登場人物は何を考えているかなどを考え,発表するだけで,最終的に何を伝える授業だったのか分からないことがたびたびあった。しかし,今回の授業では,何が伝えたかったのか,はっきりと分かり,また,そのことが心に響き,自分を見つめ直すことができる授業であった。また,道徳の授業だけでなく,授業の進め方もわかり多くのことを学ぶことができた。
・今回の道徳授業は,「心に響いた」という点です。中学生から大学生になるまでいろんなことを経験して考え方もいろいろと変化しました。そうなった今の自分で今回の授業を受けると,たくさんの人の役に立ちたい,お世話になった人に感謝したいと思っただけでなく,それを行動に移したいと思えました。貴重な経験ができてよかったです。
・その瞬間は心に響いていたのかもしれないが,現在まで響き続けているものは,ほとんどない。読み物資料だけでなく動画や新聞をなどを組み合わせた授業は,集中力が途切れることなく,常に考える時間となっていた。これが本当にあるべき道徳の姿であり,こうした授業なら,意識の変化を行動化していくことのできる生徒がたくさんいるだろうと思った。