半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5454 心に響く道徳授業

今までに50をこえるオリジナル道徳授業をつくってきました。教科書教材を使うことも大切ですが,学習指導要領では,教師自身が地域や学校,生徒の実態に応じた道徳授業の教材を開発することを努力目標としています。
さて,私がつくってきた道徳授業の共通点は,
「生徒の心に響く道徳授業」ということです。
生徒の心に響く道徳授業を実践すれば,
➀憧れを抱くことができます。
「あんな生き方っていいなあ」
「あんな人になりたいなあ」
➁より良い生き方のモデルを示すことができます。
「あんなふうにすればいいのか」
「あんなことをしてはいけないだ」
心に響く道徳授業をつくり実践することで,生徒の心がより良い方向に変容するのだと思います。

 

平成26(2014)年11月に長崎県立大学で行った道徳教育特別講義で書いた学生の感想を紹介します。
〇道徳授業というと,資料を読んで感想・意見を聞いたり,いじめや差別について考えたりするイメージだったが,今回の講義を受けて「生徒に変るきっかけを与える」ことが目標だと気づいた。生徒に変るきっかけを与え,変る方向を良い方向へ向けることが道徳を教える教師の使命だと考える。
〇自分自身が中学生の時,道徳の時間は好きではありませんでした。型にはまった授業が苦手でした。しかし,今回の講義を受けて,また受けたい!と思いました。とても考えさせられる面もあるけど,身近な話題であったり,展開が読めないドキドキさせられたり,ためになる授業でした。
〇心に響きました。ありがとうございました。自分が今まで受けてきた道徳とは全くと言っていいほど違いました。道徳って心を動かすことができるんだということがわかりました。
〇道徳授業を今までたくさん受けてきたはずなのに,初めて受けたような感覚でした。心に響いて,自然と涙がこぼれていたことに自分でも驚きです。私も教師になったら,心に響く道徳をしたいと思いました。