半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2264 読破43冊目「道徳のチカラ10号」

●「道徳のチカラ10号」★★★
今回の内容で一番,心に響いたのは野口芳宏先生の「チョーク一本,口一つ〜これが教え方の基本技〜」という言葉です。
私も講座でほとんど,パワーポイントを使います。
野口先生が言われている通り,参加者はスクリーンばかり見て,発表者はあまり見ていません。
内容は印象に残っても,人物が印象に残らないのです。
最近,電子黒板やアイパッドなどを使った授業が見られるようになってきましたが,これも同じことが言えると思います。
教師が生徒の目を見ながら授業をすること,生徒が教師の目を見ながら授業をすることが大切なのです。
私は授業の始まりと終わりには必ず生徒の目を見ます。目を見ることで生徒の意欲や満足感などがわかるのです。
こういった理由からも,座席を正面に向ける一斉授業の形にこだわっているのです。
最後に野口先生の言葉を引用します。
「真剣に聞こうとすれば,どうしても話し手の目を見ようとする。話し手の目を見ていれば,そこに感情の籠ったコミュニケーションが生まれ,対話は効果的になる。話し手の私にとって聞き手の表情が読めるのは有難い。」