半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

3069 児童理解,生徒理解

今日は,特定勤務ということでした。簡単に言えば,日直です。
定期的に校内を見まわったり,接客したり,電話をとったり,日誌を記入したり,簡単な清掃をしたりします。
さて,昼食をとりながら読んだ小冊子に,初任者の雑感が2つ掲載されてました。
4月から小学校に勤務し3カ月を体験した教師が書いた文です。
とても若々しく未熟ながらも子供のために一生懸命に頑張る姿が目に浮かぶような感じでした。
この2人の文に共通した言葉がありました。
それは,「児童理解」という言葉です。
2人とも「児童理解」がとても大切だという内容でした。
子供のことをしっかりと考え,子供のために努力することはとても大切です。
みんな口を揃えて,「児童理解」「生徒理解」をしなさいと言います。
果たしてそうなのでしょうか。

私は野口芳宏先生から,「生徒理解」よりも「教師理解」が大切であると教わりました。
いろいろな実践を重ねていくうちに,その通りだと思うようになりました。
まずは,生徒に自分がどんな教師なのか,どんな授業をするのか,どんな時に怒るのか,どんな教育観を持っているのかなどを分からせることが大切なのです。
「生徒理解」をする前に,「教師理解」をどのようにしていくのかを考えたほうがうまくいくと思います。
しかし,初任者に「教師理解」を大切にしなさいという先輩教師は,ほとんどいないでしょうね。
きっと。