半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

2056 3年生への最後の話

今日は,卒業式総練習でした。教務主任から,教育委員会の代理を務めてくださいと言われましたので,何も考えずに二つ返事をしました。
さて,総練習が始まり卒業証書授与の時に,3年生の顔を一人ひとり見ているうちに,あることを思いつきました。
それは,代理でステージ上がるのだから,形式的な話ではなく,3年生に送る最後の話をしようと思ったのです。
しかし,練習の妨げになってはいけませんから,せいぜい2分程度の話しかできません。
待機している間に急いで話の内容を考えました。
そして話した内容が以下のものです。

「3年生の皆さん,ご卒業おめでとうございます。2年前皆さんと初めてあった次の日は,入学式でした。体育館に入場する前に,私が「全員,廊下に出なさい」と言ったことを覚えていますか。そこで,入学式への心構えを話しました。
それから,学年集会や授業中にいろいろな話をしました。楽しい話,おもしろい話,怖い話,感動する話,時には厳しく叱ったこともありましたね。
そんな私の話を君たちは,素直に聴いてくれました。素直に笑ってくれました。素直に怯えてくれました。
しかし,授業が終わってしまったので,皆さんに話をすることはできません。
最後の機会と思って,このステージ上で話すことにしました。
いよいよ明日は卒業式です。胸をはって堂々と卒業してください。いろいろとありがとう。そしてさようなら。」

明日の卒業式では,私が話した通りに,大きな返事をして堂々と巣立っていってほしいと思います。