言葉は生きモノですから,生まれた言葉のうち消えてなくなる言葉もあります。
私が大学生の頃,流行していた言葉は,影も形もありません。
例えば,
「ハウスマヌカン」
「テレカ」
「ナウい」
「メタルテープ」
「翔(と)んでる」
などです。
昨日,読んだ「三省堂国語辞書から消えたことば辞典」(見坊行徳 三省堂)には,辞書から消えていった言葉が1000項目紹介されています。
言葉が消えた事情として,
〇存在が確認し難い
〇時の流れで忘れられた
〇制度の変更
〇モノとして下火になったり需要が減ったりして,存在感が薄れていった
〇編集方針上ふさわしくないと判断された
などが挙げられています。
消えていった言葉を読むうちに懐かしくなりました。
言葉のアルバムみたいな本でした。
学校で使われている言葉もいずれ消えていく運命にあるのでしょう。
「視写」
「板書」
「机間巡視」
「範読」
「一斉授業」
「教師主導」
なども消えていくのかもしれません。
筒井康隆の「残像に口紅を」(中公文庫)のようなことが教育現場で起こるのかもしれません。