半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5699 見えない人はかっこいい

スーツアクターの矜持」(鈴木美潮 集英社インターナショナル

を読み終わりました。

 

マスクをかぶると視界がほとんどない状況,動きづらいスーツ,危険な場所での危険なアクション,安いギャラなど,今で言えば「ブラックな仕事」です。

しかし,見ている人を驚かせ,感動させ,楽しませるスーツアクターの生き方に感動しました。

シーンごとに単に動くのではなく,ヒーローがどんな気持ちなのかを考えて,アクションをするのです。まさにヒーロー以上に心を込めてアクションをしているのです。

春田純一さんは,こう言っています。

スーツアクターもちゃんと内面的な芝居ができないといけません。たださらさらと台詞を言って動くだけじゃダメだと思うんです。」

和田三四郎さんの言葉です。

「子供の夢の一部を担って,家計を圧迫する金額のおもちゃを買わせるわけなので…。より良い思い出になるようなものを子供たちに伝える職業でないといけないと思っています。」

 

最高のエンターテインメントをつくるために,命がけでがんばっているスーツアクターは本当にかっこいいと思います。

ヒーロー以上にヒーローです。

これからは,特撮ヒーローものの見方が大きく変わるはずです。