半径3mの教育論

中学教師の教育雑感記

5659 生徒の言い分と教師の理屈

今日の授業中に,2学期の通知表の話をしました。

その途中で,2年生の女子が,こんなことを言いました。

「通知表の評定の欄が,1学期,2学期,そして全学期となっているので変えて欲しい。これだと3学期に頑張ろうという気持ちにならない。」

「1学期,2学期,3学期で評定を出してほしい。」

なるほどです。

生徒にとっては,3学期のがんばりをきちんと評価してほしいということです。

3学期ではなく,全学期にしたのは,授業時数が少ないからだと思います。

特に,技術家庭科や美術や音楽など週当たりの時数が少ない教科は,評価しづらいのです。

評価の目的は,生徒の伸ばすことです。

ですから,3学期の生徒のがんばりをしっかりと評価することで,伸ばすことができるのです。

授業時数が少ないというのは,教師の理屈です。

そうではなく,生徒を伸ばすためにどうすればいいかという根本を考える必要があると思った出来事でした。